2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小屋の旅 007(黒い小屋)

7.黒い小屋 普段はまったく目立たない小屋であっても、雪が降ると見ちがえるほどの存在感を見せることがあります。そもそも小屋そのものはスケールが小さく、その性格から自己主張とは無縁の建物で、また、ことさらかっこよく見せるひともいません。それが小…

小屋の旅 006 (アド小屋)

6.アド小屋 写真は漁師が使っていた「アド小屋」です。復元されたもので、風呂敷のような四角い網を水中に沈め、魚がその網の上にやってきたところを見計らって引き上げる仕掛けです。漁師は小屋のなかで網を上げ下げし、漁はおもに夜間に行われていたようで…

小屋の旅 005 (移ろう小屋)

5.移ろう小屋 小諸市だったか東御市だったか忘れましたが、とにかく長野県で見つけた小屋です。なだらかな丘陵地にご当地名産のソバが植えられ、白い花がいまが盛りとばかりに咲き誇っています、という信州らしい名調子の風景です。9月下旬の旅で出会ったも…

小屋の旅 004 (雑草の玉手箱)

4.雑草の玉手箱 石川県七尾市の田んぼのアゼに建つ小屋です。「建っている」というよりアゼに「置いてある」といった感じでしょうか。付近に畑らしいものはなく、稲作ではこんなに小さな小屋は役に立たないはずなので、なんに使っているのでしょうか、ちょっ…

小屋の旅 003 (留守原の小屋)

3.留守原の小屋 この小屋に出会ったのはほんとうに偶然です。新潟県の松之山から津南へ抜ける道を走っていて、たまたま見つけたものです。小屋も背景の棚田も、あまりにも絵になる景色なので、「なにか、とって付けた人工的な風景だな」と思ったものです。テ…